損害保険会社が保持しているデータ
- 俊輔 藤﨑
- 6月20日
- 読了時間: 2分
更新日:7月8日


損害保険会社は、損害保険事業を行う過程で大量のデータを収集・蓄積します。データは、整理の仕方によって異なりますが、大まかに下記のように分類することができると考えます。
① 営業マーケティングデータ
代理店(拠点・募集人・挙績・手数料率・募集品質 等)、ダイレクト(Web行動ログ 等)、リスク分析(損害率・事業費率・コンバインドレシオ)、コンタクト履歴 等
② 顧客データ
顧客属性(氏名、住所、性別、生年月日、職業、家族構成)、保有資産(自動車、不動産、家財、事業)
③ 契約データ
加入商品(自動車・火災・障害・賠責 等)、契約条件(補償内容、保険金額、被保険利益 等)、リスク評価(車両情報・事故履歴・使用目的・住宅情報・所在地・趣味・事業リスク 等) 等
④ 契約管理データ
基本情報変更(氏名・住所・支払方法の変更)、補償内容変更(補償内容・保険金額の変更)、保険料収納、中途更改・満期更改(継続)・失効・解約の履歴 等
⑤ 事故・支払いデータ
事故受付(請求者、事故発生日時、事故状況、相手方)、支払査定(損害調査・医務調査)、支払(支払日、金額、支払方法)、不正請求関連(不正請求履歴、調査結果) 等
⑥ コーポレートデータ
財務・会計、法務・コンプラ、人事(属性・勤務・採用・給与・評価・研修)、システム、リスク管理(責任準備金・以上災害準備金・再保険) 等

近年では、損害保険会社が保持するデータに加えて、外部データを活用することで、リスク評価の精緻化、新たな保険商品の開発、保険以外のサービス開発を検討・推進するケースが増えてきています。この図で示したケースは検討の1例ですが、今後データを活用した新たな事業立ち上げはより一層期待されていくと思います。



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