MARIN(海上)_外航貨物海上保険
- 俊輔 藤﨑
- 7月9日
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MARIN(海上)の代表的な商品として、外航貨物海上保険があります。
国際貿易における貨物輸送中に生じるさまざまなリスクに備える損害保険の一種で、輸出入業者が主に利用します。海上輸送を中心としつつも、航空輸送や陸上輸送も含めた「複合輸送」を対象とすることが多く、貨物が出発地から最終目的地に到着するまでの全過程をカバーする設計が一般的です。
保険の対象は、船積みされる貨物そのものであり、輸送中の火災、沈没、衝突、盗難、荒天、荷崩れ、破損、水濡れなどの偶発的な損害が補償されます。代表的な補償条件には、最も広範囲にカバーする「オールリスク条件(ICC-A)」、一定の危険のみを対象とする「ICC-B」、「ICC-C」等があり、取引の内容や貨物の種類、リスク許容度に応じて選択されます。
外航貨物海上保険は、貿易における国際規格である”INCOTERMS”(例:CIF、FOB)とも密接に関係しており、輸入者と輸出者のどちらが保険を手配するかを明確にする必要があります。また、貨物の価値に加えて、輸送費や予定利益を上乗せして保険金額が設定されるのが一般的です。この保険は、国際物流の安定と信用を支える重要な役割を果たしており、企業のリスクマネジメントに欠かせない制度として広く活用されています。



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