【生保業務_き】 資産運用・管理 (Asset Management)
- 俊輔 藤﨑
- 2 日前
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□資産運用・管理 (Asset Management)
契約者から預かった保険料を安全かつ効率的に運用し、将来の保険金支払いに備える業務です。国債・社債・株式・不動産・投資信託等に分散投資を行い、安定した収益を確保します。同時に、金利変動や為替変動、信用リスク等を管理し、資産と負債のバランスを最適化する「ALM(資産負債総合管理)」を実施します。また、運用結果を分析し、経営戦略や商品設計にも反映します。生命保険会社の収益性と財務の健全性を支える中核機能であり、将来の契約者への保険金や配当金等の約束を守るための資金管理という役割を担っています
運用企画
経営計画、市場環境(金利・為替・株式市場)の分析結果、資産/負債の構成(ALM)等を踏まえて、中長期的な債券・株式・不動産等の資産配分(アセットアロケーション)・リスク許容度・収益目標・ESG方針をまとめて、資産運用計画を策定します
債券運用
金利動向や信用リスク・格付けを分析した上で、国内外の国債・社債等への投資判断を行い、デュレーション管理を通じて、負債とのバランスをとってポートフォリオを構築します。保有債券の価格変動・信用リスクをモニタリングして、適宜売買・入替をして運用します
株式運用
マクロ経済や業界・企業分析を踏まえて投資判断を行い、個別株式・ファンドに投資します。リスク管理の観点から銘柄を分散してポートフォリオを構築し、市場環境に応じて投資比率を調整します。投資先との対話や議決権行使等のスチュワードシップ活動も行います
不動産投資
不動産市場や物件特性を踏まえて投資判断を行い、オフィスビル・商業施設・住宅・物流施設等の物件を取得します。保有物件の賃貸契約管理、修繕・維持、バリューアップ、売却等を行って収益を確保します。REITや不動産ファンドを活用した投資も行います
オルタナティブ投資
債券や株式等の伝統的資産以外のプライベートエクイティ・ヘッジファンド・インフラ投資・コモディティ等に投資します。リスク分散が期待できる一方、流動性が低いため、慎重なファンド選定・デューデリジェンス・モニタリングを行います
特別勘定運用
変額保険や企業年金等において、契約ごとに資産を分離して特別勘定で運用します。各特別勘定の運用方針に基づき、株式・債券・不動産等に投資し、運用実績から基準価額を算定し、資産配分の見直し、リスク管理、運用報告書の作成等を行います
為替・資金管理
外貨建ての資産を保有する際の為替リスクのヘッジとして、為替予約等のオプション取引を行います。また、保険金支払い・運用資金の決済・保険料収入等のキャッシュフローを予測し、余剰資金の運用や不足資金の調達等の資金繰り管理を行います
運用リスク管理
市場リスク(金利・株価・為替)、信用リスク(発行者の状況)、流動性リスク(売却可能性)等を定量的に測定し、リスク量が許容度を超えないようにモニタリングします。資産と負債の整合性(ALM)のチェック、ストレステスト、報告書作成を行って運用部門と調整します



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