【生保業務_く】 コーポレート/インフラ (Corporate Infrastructure)
- 俊輔 藤﨑
- 10 時間前
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◆コーポレート/インフラ (Corporate Infrastructure)
情報システム (Information System)
会社全体の業務を支えるシステムやITインフラを企画・開発・運用する業務です。契約・収納・支払といった基幹システムの設計・保守、顧客データベースや営業支援ツールの開発、ネットワークやサーバーの運用管理などを行います。また、AIやRPAを活用した業務効率化、オンライン申込や顧客ポータルなどのデジタルサービス開発や個人情報を扱う企業としてセキュリティ対策も行います。業務の安定稼働とデジタル変革を両立させる、生命保険会社のIT全般を担う業務です
法務・コンプライアンス (Legal Compliance Audit)
一般企業の法的リスク管理に加え、保険業法を中心とした金融規制と顧客保護義務を担当します。保険商品は契約内容や広告表現が法令に基づく厳格な審査を要するため、商品開発段階から関与し、約款や募集文書のリーガルチェックを行います。営業職員や代理店が保険募集ルールや個人情報保護法、金融庁ガイドラインを遵守しているか監督し、定期的な教育・内部監査を実施します。また、苦情・不祥事対応や内部通報制度の運用、当局への報告も行います。法令遵守と公正な営業活動を支える生命保険会社のガバナンスの要です
人事 (Human Resources)
採用・評価・給与・研修等を担うことに加え、営業職員を中心とした大規模かつ多様な人材管理を担当します。全国に数万人規模の営業職員を抱えるため、採用から教育、配置、業績評価に至るまで体系的な人事運営を行います。営業職員向けには、募集人資格の取得支援、コンプラ教育、モチベーション維持のための表彰制度等を運営します。アクチュアリー・システム・法務等の専門性の高い人材も管理し、長期雇用を前提としたキャリア形成支援やWLB推進も行います。営業力の強化と専門人材の育成等、持続的成長を支える中核機能です
総務 (General Affairs)
一般企業の社内設備、文書管理、株主対応等に加え、金融機関としての社会的責任や大規模組織の管理業務を担当します。全国に展開する支社・営業所の施設管理や備品手配、災害時の事業継続計画(BCP)の策定・運用等の統制、個人情報や重要文書を扱うための契約書・印章・顧客資料の管理体制の構築・運用を行います。また、取締役会等の法定会議の運営や、監督当局への報告対応も担います。加えて、社会貢献活動やCSR推進を担当する場合も多く、企業の公共性や信頼を支える機能を担います
経理・財務 (Finance・Treasury)
生命保険会社は、長期契約を前提とする生命保険特有の仕組みから、将来支払う保険金や年金に備えて「責任準備金」を積み立てる必要があり、アクチュアリーの計算をもとに計上・管理します。保険料収入・保険金支払に関する収益・費用を長期間に見積って計上し、会社の健全性を示す「ソルベンシー・マージン比率」を管理し、金融庁への報告対応も行います。資産運用部門と連携してALM(資産負債総合管理)を行い、金利リスクを最小化する等のリスク管理もします。保険業法やIFR17等の会計基準に対応する必要があり、高度な専門知識が求められます。会計・金融・リスク・規制対応を統合的に担う中核業務となります



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