損害保険業界のビジネスモデル
- 俊輔 藤﨑
- 4月9日
- 読了時間: 2分
更新日:7月7日


損害保険会社の主なビジネスは、設計した保険商品を主に代理店経由で販売して、顧客から保険料を獲得(保険引き受け)し、事故発生時には保険金を支払う仕組みとなっています。また、保険会社は獲得した保険料を運用(資産運用)し、運用益を獲得するビジネスモデルとなっています。
普及時に広くマーケットに販売する必要があった等の歴史的な背景により、代理店を介して契約することが主流です。また、大規模な災害リスク等によって支払が巨額になるリスクに備え、支払責任を転嫁する再保険も広く実施されています。
損害保険業界の登場人物を簡単に紹介します。
◇ 保険契約者
保険会社に契約の申込みをして契約の手続きや保険料の支払等を行い、契約の当事者となる
契約締結前で、保険会社に申込している段階では、単に“申込人”という
◇ 被保険者
事故があった場合、保険の対象となる、または保険金の支払いを受ける
車や家などの金銭に見積もることができる財産(経済的な利益)を有している必要があり、契約者と同一の場合も別人の場合もある
◇ 代理店
保険会社から委託を受け、保険会社の代わりに保険契約の募集・手続きを行う
保険会社と委託契約を結んでおり、代理店との手続きで契約は成立する一方、保険金の支払い権限はない
◇ 保険者(保険会社)
保険契約としてリスクを引き受け、事故が発生した場合、損害の填補として保険金の支払いをする
保険事業を運営する者であり、通常は保険会社のことをいう
◇ 保険仲立人
契約者と保険会社との間に立って、保険契約の締結の仲立(媒介)を行う (“ブローカー”ともいう)
契約者のために中立的立場で複数の保険会社と交渉し、適した保険を選択・仲介する。保険会社から委託を受けておらず、契約の締結権はない
◇ 再保険者(再保険会社)
保険会社のリスクを分散するために、保険会社の支払責任の一部を再保険として引き受ける
通常の顧客向け事業は行わず、保険会社を相手とする再保険事業を専門的に行う
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