保険種目区分
- 俊輔 藤﨑
- 7月1日
- 読了時間: 2分

“保険種目”とは何か。
損害保険会社は、自動車の事故や建物の火災等、様々なリスクを引き受けて、保険商品として提供しています。損害保険会社が引き受ける様々なリスクを“保険種目”として区分し、引受成績(収支状況)を分析・管理しています。つまり、“保険種目”とは、リスクの区分を意味します。
損害保険業界は、参考純率や再保険等の会社の枠を超えた母数(損害データ)を集めて大数の法則を成立させるため、基本的に共通の保険種目区分で経営指標の集計・成績管理等を行っています。海上保険を起源とすることから、MARIN(海上)とNon-MARIN(海上以外)という用語で大きく区分することが一般的です。
保険種目と保険商品の関係において、個人向け商品は、基本的に保険種目(リスク区分)とイコールとなります。図で示したように、自動車事故のリスクに対して自動車保険があり、火災リスクに対して火災保険が存在します。これが企業向け商品となると、企業活動の至るところに存在する多種多様なリスクを包括的にカバーする保険商品が、保険種目の枠組みを超えてオーダーメイド型で提供されます。
もう少し補足すると、実務上の引受成績の管理はLv.2の保険商品ラインナップより細かい単位で実施され、主契約における基本補償の種類に加えて、特約単位で集計・管理され、保険料率が定期的に見直されます。例えば、自動車保険だと、さらに対人賠償保険、対物賠償保険、車両保険、人身傷害保険といった区分でリスク管理を行います。
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