賠償責任保険
- 俊輔 藤﨑
- 12 分前
- 読了時間: 3分


個人向けの賠償責任保険は、日常生活の中で他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまった場合等で、法律上の損害賠償責任を負った際に保険金が支払われる保険です。例えば、自転車で他人にぶつかってケガをさせた、子どもが友達の物を壊してしまった、飼い犬が通行人にかみついた、といったケースが対象になります。加入者本人だけでなく、家族も補償の対象になるプランが多く、家庭内の万が一に備える保険として有効です。保険料は比較的安価で、火災保険や自動車保険に特約として付けることも可能です。高額な賠償を伴うリスクに備えるため、特に小さなお子さんや自転車をよく利用する方におすすめの保険です。
個人向けの賠償責任保険は、自動車・火災・傷害保険にセットで契約できます。最近ではクレジットカード等にも自動付帯されるので、重複して加入しないように注意が必要です。自動車保険に付帯すると示談交渉サービスが付くので、若干おすすめです。
企業向けの賠償責任保険は、企業活動の中で第三者に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合に、その損害を補償する保険です。企業は製品の製造・販売、建設作業、サービス提供、施設の運営等の様々な場面で事故やトラブルのリスクを抱えており、それによって他人の身体や財物に損害を与えた場合、多額の賠償責任を負うことがあります。
主な種類としては、以下のようなものがあります
◇施設賠償責任保険:
企業が保有・使用する建物や設備に起因して第三者にケガや損害を与えた場合の補償
例)スーパーや飲食店で床にこぼれた水を放置していたところ、来店中のお客が気付かず滑って転倒し、ケガを負った
◇生産物賠償責任保険(PL保険):
製造・販売した商品が原因で事故が発生し、損害賠償責任を負った場合の補償
例)メーカーが製造・販売した電気ヒーターに構造上の欠陥があり、使用中に発火して住宅が火災になった
◇請負業者賠償責任保険:
工事中などの作業によって第三者に被害を与えた場合の補償
例)ビルの外壁工事を行っていた業者が、足場の上から建材を誤って落とし、下を歩いていた通行人に当たってケガをさせてしまった
◇受託者賠償責任保険:
他人から預かった物を管理・保管・作業中に破損・紛失・汚損させて、損害賠償責任を負った場合の補償
例)顧客から預かった高級スーツを洗濯処理中にミスして生地が縮んでしまい、顧客に損害賠償を請求された
これらの保険は企業の信用リスク管理の一環として重要であり、訴訟や高額賠償に備えるためにも、業種・規模に応じた保険選びが求められます。
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