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生命保険業界の枠組み
生命保険業界の枠組み 1. なぜ生命保険には規制が必要なのか もし誰でも自由に保険会社を作れるとしたら、どうなるでしょうか? 一見すると、競争が活発になり消費者にとって良いようにも思えます。しかし実際には、十分な資本やリスク管理能力を持たない会社が参入した場合、保険料だけを集めて将来の保険金を支払えなくなる、といった深刻な事態が起こり得ます。 生命保険は契約期間が数十年に及ぶことも多く、「将来必ず支払われる」という前提で成り立っているビジネスです。単なる民間サービスではなく、社会的インフラとしての性格を持っています。こうした背景から、免許制と厳格な規制によって業界全体の健全性が維持されています。 2. 生命保険業免許 生命保険会社として事業を行うためには、金融庁から生命保険業免許を取得する必要があります。審査では主に以下の観点が確認されます。 十分な資本を有しているか 事業計画が現実的か リスク管理体制が整っているか 経営陣に適切な経験・能力があるか 特に重視されるのは「将来にわたって保険金を支払い続けられるか」という長期的な持続性です。また、免
3 分前読了時間: 4分


生命保険と損害保険の違い
生命保険と損害保険の違いは何か? 一番シンプルな言い方をすると、生命保険は「人」、損害保険は「モノや事故」に備える保険です。どちらも”万が一に備える仕組み”ですが、そのビジネスモデルや設計思想は大きく異なります。ここでは、実務で重要となるポイントを8つの観点から整理します。 生命保険と損害保険の違い ① 保険の対象(何を守るか) 生命保険が守るのは「人の生死・身体」です。死亡・病気・ケガといった、人に紐づくリスクに備える点が最大の特徴です。人の命や身体は金銭的に評価できないという考え方が根底にあります。 損害保険が守るのは「モノや賠償責任」です。建物・自動車の損害や第三者への賠償など、発生した損害を金銭的に補填することが目的です。 ② 保険金の支払方式 生命保険は「定額払」が基本です。契約時にあらかじめ「死亡したら1,000万円」と決めておき、その金額をそのまま支払います。人の価値は一律に測れないという考え方に基づいています。 損害保険は「実損払」が基本です。実際に発生した損害額を算定したうえで支払います。損害の補填が目的であるため、損害額を超え
2 日前読了時間: 4分


生命保険業界のビジネスモデル
生命保険業界のビジネスモデル 1. ビジネスモデル サマリ 生命保険は、設計した保険商品を主に生命保険募集人経由で販売して、顧客から保険料を獲得(保険引き受け)し、保険事故発生時には保険金・給付金を支払う仕組みとなっています。また、保険会社は獲得した保険料を運用(資産運用)し、運用益を獲得するビジネスモデルとなっています。損害保険と異なる点として、生命保険は数十年にわたる超長期契約が多く、契約時に設定した予定死亡率・予定利率・予定事業費率と実績との差(三利源)が収益構造の中心となります。特に資産運用は長期にわたって多額の保険料を運用するため、損害保険と比較して資産運用の規模と重要性が高く、国債・株式・不動産など多様な資産への投資を行います。 販売チャネルについては、歴史的に営業職員(いわゆる「生保レディ」)による対面販売が主流でしたが、近年は保険代理店・銀行窓口販売・ネット販売など多様化が進んでいます。 また、感染症の流行や大規模災害による死亡者の急増など、保険金支払いが集中するリスクに備え、生命保険においても再保険が活用されています。 生命保険
4 日前読了時間: 7分


生命保険の定義
生命保険とは 生命保険とは、人の生死に関わるリスクに備える保険です。多くの人が毎月少額の保険料を出し合い、その中から病気・ケガ・死亡などで経済的に困った人に保険金を給付する仕組みであり、家族の生活保障や医療費の補填を主な目的としています。 一見シンプルに思える安心の提供という概念も、実務レベルでは関連する法律、数理的ロジック、複雑なオペレーション、相互扶助の理念等が複雑に絡み合っています。 生命保険概論では、保険会社の社員や保険業界のプロジェクトに参画するSIerやコンサルタントの皆様が、プロフェッショナルとして共有しておくべき生命保険の定義を体系的に解説していきます。 相互扶助の精神 生命保険という考え方を支える特性として、「相互扶助」があります。 特定の組織や集団に属する人々が、将来起こりうるリスク(死亡・重度障害・入院 等)に備え、皆で一定の保険料を出し合って共通の財産を形成します。万が一、仲間の誰かに不幸な事故が生じた際、その財産から保険金を給付することで経済的な損失を補填します。「一人は万人のために、万人は一人のために」という精神が、生
6 日前読了時間: 4分


保険業務 UATシナリオの作り方 - ③異動(自動車保険) -
目次 ① UATシナリオの考え方(異動) ② 異動のシナリオ分岐観点 ③ 異動(自動車保険)のシナリオ例 ④ 異動(自動車保険)のケース例 ⑤ UAT推進でお困りの方へ 前回までは、UATシナリオの作成に向けた大きな考え方、新契約引受(ペット保険)のUATシナリオ例、保険金支払(医療保険)のUATシナリオ例を紹介しました。 保険業務 UATシナリオの作り方 - ⓪大きな考え方 - 保険業務 UATシナリオの作り方 - ①新契約引受(ペット保険) - 保険業務 UATシナリオの作り方 - ②保険金支払(医療保険) - 今回も、業務領域と保険種目を少し変えて、損害保険会社の主力である自動車保険における異動業務におけるUATシナリオとUATケースを例として整理していきます。異動とは、主に契約成立後の契約管理の中の契約変更のことを言います。生保では”保全”と言いますが、今回は自動車保険なので、損保での業務名を使っていきます。 ① UATシナリオの考え方(異動) それでは、自動車保険における「異動」のUATシナリオを考えていきたいと思います。契約者から契約
4月20日読了時間: 5分


保険業務 UATシナリオの作り方 - ②保険金支払(医療保険) -
目次 ① UATシナリオの考え方(保険金支払) ② 保険金支払のシナリオ分岐観点 ③ 保険金支払(医療保険)のシナリオ例 ④ 保険金支払(医療保険)のケース例 ⑤ UAT推進でお困りの方へ 前回までは、UATシナリオの作成に向けた大きな考え方と新契約引受(ペット保険)のUATシナリオ例を紹介しました。 保険業務 UATシナリオの作り方 - ⓪大きな考え方 - 保険業務 UATシナリオの作り方 - ①新契約引受(ペット保険) - 今回は、業務領域と保険種目を少し変えて、生命保険会社が提供する医療保険における保険金支払い業務におけるUATシナリオとUATケースを例として作成していきたいと思います。 ① UATシナリオの考え方(保険金支払) では具体的に、医療保険における「保険金支払」のUATシナリオを考えていきたいと思います。契約者から医療保険の請求を受け付け、請求データ取込、支払査定、支払承認、支払、完了通知までの一連の業務を新システムで運用できるかをUATで検証するためのシナリオ・ケースをどのように作っていくかを整理します。 UATで確認する業務
4月17日読了時間: 5分
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クライアントに寄り添う
保険業界に特化したコンサルティングファーム
”かどるあ”は、英語のCuddle Up(寄り添う)からネーミングしました。
その名の通り、お客様と一緒に肩を並べて、保険業界の現場でプロジェクトをやりきるファームとして、活動しています。
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