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戦後、生命保険はどう家庭に広がったのか - 「生命保険大国」日本をつくった営業職員 -
前回は、明治時代に西洋から生命保険という仕組みが伝わり、日本で近代的な生命保険会社が誕生していった歴史をたどりました。しかし、生命保険会社が存在することと、多くの人が生命保険に加入することは同じではありません。生命保険が本当の意味で日本社会に根づいたのは、第二次世界大戦後のことです。戦後の混乱から復興し、高度経済成長を迎えた日本では、生命保険は急速に一般家庭へと広がっていきました。その普及を支えた大きな存在が、家庭や職場を一軒一軒訪ねて保険を販売した女性の営業職員、いわゆる「生保レディ」です。現在ではインターネットや保険ショップ、銀行、代理店など、さまざまな場所で生命保険を契約できます。しかし、かつての日本では「生命保険は、人が人に会って売るもの」という時代が長く続きました。 今回は、戦争で大きな打撃を受けた生命保険業界がどのように再出発し、やがて日本が「生命保険大国」と呼ばれるほど保険が普及していったのかを見ていきます。 1.戦争ですべてを失った生命保険業界 1945(昭和20)年、日本は終戦を迎えます。戦争による被害を受けたのは、生命保険会社
1 時間前読了時間: 11分


日本における生命保険の歴史 - 西洋から伝わり、日本独自の発展を遂げるまで -
前回の記事では、生命保険が古代の相互扶助から始まり、統計学や確率論の発展によって近代的な制度へ進化した歴史をご紹介しました。しかし、どれほど優れた制度であっても、それだけでは社会に定着しません。日本人にとって「生命保険」という考え方は、どのように受け入れられ、現在の「生命保険大国」と呼ばれる国へと発展していったのでしょうか。 今回は、西洋で生まれた生命保険が日本へ伝わり、明治時代から戦前にかけて独自の発展を遂げるまでの歩みをたどります。 1.福澤諭吉が日本へ紹介した「生命保険」という考え方 日本で初めて生命保険を紹介した人物として知られているのが、慶應義塾の創設者・福澤諭吉です。1867年(慶応3年)に出版した『西洋旅案内』では、銀行や郵便制度、株式会社と並んで、西洋の「保険」という仕組みを紹介しています。福澤は保険を「災難請合(さいなんうけあい)」と表現し、多くの人が少しずつお金を出し合い、不幸に遭った人を助ける合理的な制度として説明しました。当時の日本では、まだ「生命保険」という言葉さえ一般的ではありませんでした。それでも福澤は、近代国家を築
2 時間前読了時間: 6分


生命保険の起源 - 助け合いから数理へ発展した生命保険の歴史 -
生命保険は、いつ生まれたのでしょうか 生命保険は現代では当たり前の金融商品ですが、その歴史は数百年、考え方の原点までたどると数千年前にさかのぼります。 「もしものときに、残された家族を支えたい」という思いは、昔も今も変わりません。では、生命保険が存在しなかった時代、人々はどのようにリスクへ備えていたのでしょうか。 その答えが「相互扶助」です。互いに助け合い、困った人を共同で支えるという仕組みは、人類の歴史の中で古くから存在していました。 現在の生命保険は、この相互扶助の精神を受け継ぎながら、統計学や数学を取り入れることで発展した制度です。今回は、生命保険がどのように誕生し、近代的な制度へ進化していったのかを見ていきたいと思います。 1.保険よりも古い「助け合い」の仕組み 生命保険が誕生するはるか以前から、人々は災害・病気・死亡といった人生のリスクに備えて助け合っていました。代表的な例が、古代ローマのコレギア(Collegia)です。コレギアとは職業や信仰などを同じくする人々による団体で、その中には、会員が一定額を積み立てて死亡時の葬儀費用を共同で
14 時間前読了時間: 5分


有配当保険と無配当保険 - 配当の有無が保険料と商品に与える影響 -
1.はじめに 生命保険の契約概要や設計書、保険証券などを見ると、「有配当」「5年ごと利差配当付」「無配当」といった記載があります。 有配当保険に加入している方のなかには、「有配当と書かれているのに、配当金を受け取った記憶がない」という方もいるかもしれません。しかし、有配当保険であっても、配当金は毎年必ず支払われるものではありません。決算の結果によってはゼロになるほか、配当金が保険会社に積み立てられていたり、まだ所定の受取時期を迎えていなかったりする場合もあります。 生命保険の配当金は、株式の配当金や預貯金の利息とは性格が異なります。保険料を計算した際の見込みと、その後の実績との差を契約者に還元する「保険料の事後精算」としての性格を持つものです。 今回は、有配当保険と無配当保険の違いに加え、「準有配当」と呼ばれることがある利差配当タイプの位置づけ、保険料との関係、商品を比較するときのポイントについて解説します。 2.生命保険の配当金とは 生命保険会社は、契約時点で将来の保険金・給付金の支払いや事業運営に必要な費用などを見積もり、主に次の3つの予定率
2 日前読了時間: 9分


【保険代理店業務_H】経営管理・バックオフィス(Corporate Infrastructure)
今回は保険代理店業務のうち、「H.経営管理・バックオフィス(Corporate Infrastructure)」について説明します。経営管理・バックオフィスは、代理店の経営状態、収益、資金、外部委託先、IT基盤などを管理し、事業を安定的に継続・発展させるための業務領域です。顧客への保険相談や契約手続きのように表から見えやすい業務ではありませんが、代理店が企業として存続し、顧客対応を継続するために欠かせない機能です。 保険代理店の主な収益は、保険会社から支払われる代理店手数料です。一方、顧客から領収した保険料は代理店自身の売上ではなく、保険会社へ精算すべき資金です。そのため、契約実績、手数料、保険料、会計上の売上を混同せず、それぞれを正確に管理する必要があります。また、代理店業務では顧客・契約情報を取り扱い、複数の保険会社や外部事業者、システムと連携します。事業規模が拡大するほど、外部委託先やITに依存する範囲も広がるため、平常時の効率だけでなく、情報漏えい、システム障害、災害などを想定した管理が重要になります 経営管理・バックオフィスは、以下の7
4 日前読了時間: 22分


【保険代理店業務_G】代理店内部管理 - 募集人・組織 -(Agent & Organization Management)
今回は保険代理店業務のうち、「G.代理店内部管理-募集人・組織-(Agent & Organization Management)」について説明します。代理店内部管理は、適切な保険募集を行うために、募集人の登録・資格・教育・権限を管理し、代理店の人員・組織・拠点を整備する業務領域です。また、保険会社との代理店委託契約や、代理店が取り扱う保険商品の管理も含まれます。保険代理店の業務は、個々の募集人の知識や判断、顧客対応に大きく依存します。そのため、募集人が必要な登録や資格を備えていることを確認するだけでなく、継続的に教育し、担当できる業務や利用できる情報の範囲を適切に設定する必要があります。さらに、店舗や営業拠点が増えるほど、責任者、報告経路、規程の周知方法などを組織として統一することが重要になります。 前回説明した「F.募集管理・コンプライアンス」が、募集ルールを定め、その遵守状況を点検・是正する業務であるのに対し、代理店内部管理は、そのルールに沿って業務を遂行する人員と組織の基盤を整える業務です。両者は密接に関係しますが、ここでは募集人・人事・
5 日前読了時間: 21分
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クライアントに寄り添う
保険業界に特化したコンサルティングファーム
”かどるあ”は、英語のCuddle Up(寄り添う)からネーミングしました。
その名の通り、お客様と一緒に肩を並べて、保険業界の現場でプロジェクトをやりきるファームとして、活動しています。
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